結論から先に言うと、精神科においては患者さんが「秩序」に対してどういう考え方や態度をされるかを主軸に診ています。
考えてみると世の中は色々な秩序に縛られています。学校の中、町内の中、会社の中などです。「人間関係」と言い換えても良いかもしれません。
会社(仕事)の例で言えば、新たに入社する、部署が変わる、上司が変わる、転勤するなど秩序の変化は頻繁にあります。その秩序の変化に上手く適応出来なくて「適応障害(うつ状態)」になりメンタルクリニックに来られる人が多いです。
また、一定の「秩序」の中には安住できない人もおられます。例えば、ADHDのお子さんは教室に一定時間おとなしく座っていないといけないという秩序に我慢が出来なくなり教室を飛び出したりします。大人の発達障害の方も場所は違えども同じ様なパターンで離職し、二次的にうつ状態になる人も多いです。
初診の診断の際にまず重んじるのは、秩序に対する考え方としての「病前性格」です。うつ病でも単極型と双極型は病前性格が違います。一般的には単極型うつ病の方は、秩序を重んじる人だと思いますが、双極型の方は必ずしもそうではありません。次に重んじるのは「秩序の変化に対する行動パターン」です。現在に至るまでの生活歴、職歴などを見るだけで診断が浮かび上がって来ることもよくあります。
再診での一例を出すと、「予約」という約束を守るという社会通念上の秩序を平気で守れないというのが発達障害の方によく見られる行動パターンであり、それも診断の参考になります。
年が変わるということも、一つの秩序の変化です。世の中がどう変わろうとも、前向きに考えられる強靭なメンタルを持ちたいと思うお正月です。
ニッチに飾った陶板額です☟ 今年も1年駆け抜けます!

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