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AIとの対話

 NHK杯将棋トーナメント戦をテレビで観ていて、AIが一方の手が指された後瞬時に次の一手を3通り位提案して来ます。それは人間が思いつかない様な手もあります。AIは瞬時に詰みまで読み切ってしまう事も得意です。

 それを観ていて精神科診察の将来について心配になりAIに聞いてみたら、「精神科診療でも将来的に患者さんが話された音声をAIが瞬時に分析して、診断案並びに幾通りかの処方提案をする事は可能」とのことでした。ただし、それはあくまでも診療の補助ツールとしての役割であります。患者さんの表情や態度から心の機微を読み取ることや、その人の生活習慣や家族関係、社会的背景が複雑に絡みあって生じる精神疾患の背景を読み解くこと、精神科治療の核である「ラポール(医者と患者の共感的信頼関係)」の形成はAIでは難しい。ましてや最終診断や処方箋発行は倫理的・法的観点からAIでは難しいとのことでした。

 また、看護師の仕事について聞くと、AIはあくまでも情報分析ツールなので、注射を打つとか採血をするなどの医療行為はAIには不可能で、状況を見て患者さんに優しい声をかけるなど患者さんに寄り添う人間的な仕事は将来的にもAIには代替え不可能との答えでした。

 精神科診療は言語的なコミュニケーションが診察の主になりますが、結果として対話後のカルテ記載に時間がかかるのがネックになっています。AIを使う音声データからカルテへの即時入力記載が既に一部で始まっている様に、今後AIを上手く味方につけることが精神科診療の効率化やレベルアップにつながると考えています。それにも増して人間でしか出来ない点に注力することが大事だと私は考えています。