「形式知」とは文章や図、数値など誰が見ても理解できる形式化された客観的な知識のことで、これはAIが得意であり既に我々人間は知識量では敵わないと思います。
「暗黙知」とは経験を通じて身に着けた簡単に言葉では説明できない知識であります。我々精神科医はこの「暗黙知」を武器として日々診察をしています。検査や手技などのテクニカルな面が無い分、直感的な洞察や感覚が大事であり「診たて、的を得た言葉、処方術」などが医者の腕を左右する特殊な科目であります。日々の診察は、勘を磨き経験を蓄積する場でもあり精進いたします。
いくらAIが進化しても、人間同士でしか医療行為は成立しません。普段の診察の中で、患者さんと接する喜びなど「医の本質」にふと気が付く時があります。そんな時は医者になって良かったなと思います。
今日の日没☟
コメントをお書きください