· 

毎朝頭のねじを巻く

 今、先月亡くなった父の遺品である機械式時計を身に着けている。かって父が身に着けていた時計を受け継ぐことは、親の思いを引き継ぐことにつながる様な気がして大事に使っています。

私にとって、機械式時計を使うのは何十年ぶりかもしかしたら初めてかもしれない。ボタン電池やソーラー電池でほぼ自動的に動く現代時計に慣れている身には極めて不便である。まず、朝ねじを前向きに巻かないと動かない。ちょっと置いておくと直ぐに止まってしまう。毎日面倒見ないといけない時計であるが、今時はかえって希少性があるらしく、時計屋さんは他の時計よりも「この時計を大事にお使い下さい」と言われました。

 毎朝、時計のねじを巻くことは段々鈍って来ている頭のねじを巻き、日常生活から診療モードに切り替えることだと思います。還暦も過ぎましたが、まだまだ頑張ります。