ドクターストップ

 競争が激しい現代社会の会社は社員さんへの要求も厳しく、それについて行けない者は疲弊して病気に陥りやすいことが多い。初診の場合、そういった方の休職診断書発行希望が受診の第一目的の場合も多い。ご希望通りに、直ぐ休職診断書を書く場合とそうでない場合があり、ケース・バイケースである。

 真面目で内向的な人ほど自己主張が上手く出来ずにストレスを溜め込み易く、困り果てた末に辿り着く様にして当院へ初診される場合も多い。自ら積極的に休職希望される方よりも、診断書を自ら希望されずに悩んでいる方の方がより病状は本物と考え、逆にこちらから休職を勧める場合がある。いわゆる「ドクターストップ」である。

 診断書というものは世の中で医師しか書けない物であり、ただ一枚の紙きれであるが値千金の役目を果す時がある。診断書の乱発は良くないが、書くべき時は今後の治療を保証する決意を持って書き、ストレスの渦に巻き込まれて困っている人を救って行きたい。

 

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