精神科の診察で何をポイントに診ているか?のキーワードの一つは「首尾一貫」になります。
短期的評価としては、1回の診察の始めから終わりまで会話の中味や行動に首尾一貫性があるか?がポイントになります。質問に対して理路整然と答えられるかどうか?話があちこちに飛ばないかどうか?など診ていますよ。
長期的評価としては現在に至るまでの「人生行路の首尾一貫性」です。行動が滞ると鬱、行き過ぎると躁など、病気になると行動の流れが生じて、結果として人生行路が乱れます。行動のまとまりの一つの目安として「職歴」があります。「自分は何がやりたいのか?」の答えが職種の選択につながりますので、転職が多く職が安定しない人は自分の事がまだよく見えていないとも言えるでしょう。逆に職が安定して来ると病状は安定に向かうことが多いので、「今後の人生の軸は何なのか?」を問い、ご自身で何がやりたいのかの答えを見つけて頂き、人生軸の安定化をサポートして行くことが診察上の大事なテーマとなって来ます。
治療者としては、問診による情報収集→今日の症状評価→今日のアウトプットを一人一人に地道にやって行くことが日々のワークになりますが、ぶれることなく「首尾一貫」した自分流のやり方で今後もやって行きます。
夕方の廊下の輝き☟
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