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精神科医は人相見

 人相見とは「人相によってその人の運勢を判断する職業」であるが、精神科医も日々患者さんを診て経験を積むと、お話を聴く前の診察室に入って来られた一瞬の表情でその時の精神状態をある程度読み取ることが出来る様になる。

 テレビを観る時も人相に注目していますが、犯罪や問題を起こす人、欲が深い人は例外なく人相が悪いですね。逆に、足るを知った方の柔和なお顔を拝見するとこちらまで癒されます。現代はAI時代とも言いますが、心の内面が顔ににじみ出るという人間の本質は「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」とリンカーンが言った頃から殆ど変っていないと思います。

 私自身も、日々の診察の場面で個々の患者さんを愛し、患者さんからも愛される様に、和顔愛語の精神で診察をして行きたいです。