今年の一字

 清水寺での今年の一字は「戦」とのことであるが、私の今年の一字は「介」である。親が高齢でやむなく施設に入所させて貰うことになり、家族として施設に何度も通う様になり、人は誰でも老いるということを実感しました。介護施設が身近になり、当院に通院して下さっている介護スタッフの皆さんのご苦労が少しは分かる様になりました。

 施設入所者の方の外来診察も増える様になり、介護を受ける方には夜間不眠の改善など精神科治療が必要であると日々感じていますが、現実は施設管理医は内科医が主であり、精神科医の治療センスが全くと言って良いほど届いていないのが現状です。

 将来的に当院に誰か副院長が来られる様な状況になり、私の手が空いてきたら、施設への往診が出来る様になれば良いなと夢想しています。