いい塩梅

 東海地方も梅雨に入った。梅の実が熟す頃に降る雨なのでこう呼ぶらしいですが、もうしばらくすると梅を収穫して日本人のソウルフードである梅干しを作る時期ですね。梅を塩付けにする時に出るエキスが梅酢であり、食酢がない頃は塩と梅酢を調味料として使っていました。塩が多ければ塩辛い、梅が多ければ酸っぱいので、ちょうど良いバランス(いい塩梅)だと料理の味が良くなるとのことで、今では発展して「物事や身体の具合が良い」という意味で使われている言葉ですね。

 私も昔、何かやる時に「いい塩梅でね」とか「塩梅良くやってね」などと祖母や母親に言われていた記憶があります。

 メンタルの病気は人間関係の病気でもあります。会社や学校、家庭どこでも人間関係がつきまといストレスに満ちています。別に「不足不離」という言葉もありますが、日々の精神の安定には、少し苦手な相手でも、いかに「いい塩梅」で距離を取れるかが鍵になりますね。当院では、お薬も絶妙の塩梅で処方しております。