先日、半田市にある「かみや美術館」を初めて訪れました。すでに亡くなられた弁護士で美術コレクターでもあった神谷幸之氏の収集品を展示する個人美術館であります。北川民次の多数の作品を始め質の高いコレクションで知られていますが、夭折の天才画家、村山槐多が22歳で亡くなる直前に描いた「風景・松」という展覧会にも出てくる程の貴重な作品がここにあったのか!と驚きました。
こじんまりした個人美術館ならでは、学芸員さんが1対1で熱心に一点一点作品説明をして下さり、我々が作品を観ている合間にも学芸員さんは床に体操座りで作品を観ておられ、普段見慣れているはずの作品ですが、あらためて感嘆しておられる姿を見て芸術に対するピュアな感動を持っておられるのだと感心しました。赤瀬川源平著「個人美術館の愉しみ」にも登場する程の、キラリと光る美術館です。これからも時々行きたくなりました。
北川民次 「聖書を読む少年」
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