先日、日帰りで奈良へ「聖徳太子と法隆寺展」を観に行ってきました。
聖徳太子は十七条の憲法を作ったり、冠位十二階の制定、遣隋使の派遣など50歳にも満たない人生で八面六臂の活躍をされました。また、馬に乗って空を飛び、10人の人の話を同時に聴くことが出来たり、救世観音の生まれ変わりであると考えられるなど超人的なエピソードがある方です。展示品の中に同じく超人的エピソードがある空海と一緒に描かれた絵が数点ありましたが、やはりいつの時代にも困った時にヒーローやスーパーマンの助けを期待する庶民の気持ちは変わりません。薬師如来様を始め法隆寺の観音様、菩薩様達などのオールスターを間近で観ることが出来た奇跡の展覧会でした。
奈良から帰ってきてしばらくしてから、今この展覧会が開かれる意味が分かりました。「病気平癒」です。この展覧会は4月27日から開催ですが、その後あれだけ酷かった(奈良に近い)大阪のコロナ感染者数は激減しています。この展覧会は、7月13日から9月5日まで東京に移って開催されますが、時期はまさに東京オリンピック・パラリンピックの期間とほぼ重なります。この間の国の安寧の為にわざわざ東京に行かれる気がします。国民を導く真のリーダーが不在の現在、国民を良い方向に導く為、コロナ禍を治す為に、御像が夢違観音様や金堂のオールスター軍団らをお連れになって長年お住いの聖霊院の扉から現代の世にお出ましされた気がします。
永遠のヒーロー、我が国が誇るお宝の力を借りてコロナ禍のトンネルを抜ける日がそのうち来ることを実感した希望の展覧会でした。
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