料理人と医者の類似点

料理人と医者は職業キャリアの変遷で類似点があると思っています。

両方とも概ね10代の若い頃にその道を志し、勤め人として苦労して修業して、最終的に自分の店(クリニック)を持ちたいと思う人が多いという点です。組織の中で歯車として働くよりも、自分の腕一本で独立して贔屓のお客さん(患者さん)に喜んで貰う方が仕事にやりがい、生きがいを見出せます。

クリニックを開業してからは、お店に食べに行っても、お客さんをもてなす側、人を使う側の観点で経営の大変さも想像しながら行く様になりました。

私も地元でよく行く好きな飲食店が何件かありますが、その共通点は①その店ならではの独特の持ち味があること②店主の愛想が良く、気が合うこと③こんな値段でこの料理を出して本当に商売やっていけるのか?と客のこちらが心配する程のリーズナブルな料金の店です。コロナ渦で飲食店の方もお客さんが少なくなり苦しんでいる店も多い昨今の状況です。医療機関が地域のライフラインの拠点であることはもちろんですが、良い飲食店も地域の食文化の拠点ですので、なるべく食べに行ってあげることで守って行きたいと思います。

当院も、ここでしか出せない治療の持ち味を出せる様に日々努力して行きたいと思います。