· 

精神科医療行為の意味

コロナ渦発生以後、芸能人の自殺報道が多いのが気になります。有名人だから目立つのであって、多分それは氷山の一角であり、世の中ではもっともっと多くの人が悩み苦しんでいることを映しているニュースであると思います。

悩んでいる人の話を聴いて癒してあげることは医療人でなくても「いのちの電話」などでも出来ますが、鬱に対して投薬治療をしたり、診断書を書いて環境を変え緊張を解いて楽にしてあげることが出来るのは我々精神科医しかいません。自殺に至る人は必ず鬱の時期を経てから行動に移します。精神科受診の敷居が低くなり、新規受診の予約も取りやすくなれば治療導入も早くなり、救える命がもっと増えると思います。

精神科医療行為の意味とは、精神的に悩んでいる人を医療の力で少しでも早く救って治してあげることだと思います。医師免許を与えられ社会的使命を持った者としての自覚を持って今後の医療行為を続けて行きたいと思います。