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活路を開く

最近良く思うことは、「活路を開く」ということです。路と道はほぼ同じ使い方ですが、ここでは活路と言う意味で路に統一します。

精神科を受診される人、特に若い人は進むべき路が定まらず悩んでいる人が多い。路に躓き、悩み苦しみ、結果として症状が生じ受診に至ることが多いです。人生上手く行かないことが多い。進学でも就職でも結婚でも路を間違えることは日常茶飯事です。もし路を間違えたら、少し休憩してからまた頑張って同じ路を歩き進むか、もしくは潔く路を変えることが必要であると思います。

例えば、合わない職場を辞めれば嘘のように症状が良くなる人も多いです。逃げではなく、原因となっている環境を変えることは、対処療法である服薬以前の治療戦略です。思い切って活路を開いて行くことは、治療の上でも今後の人生の上でも大変大事な事だと思います。

自分のことを例に出せば、運よく医学の路に進め、さらに精神医学の路に進めたからこそ、今何とか生き延びていられていますが、どこかで路を間違えていたら治療者の側ではなく患者の側で今頃通院していたかもしれないといつも肝に銘じながら診察しています。

お互い、ゴーイング・マイウエイで気楽に人生の路を進みましょう。

青鷺君は路の途中で何を考えている?