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家庭医としての精神科医 キーワードは不眠症

最近、御家族のご紹介で新患として受診される方が多い。主な受診動機は夜間不眠である。不眠症の有病率は一説によると人口の約20%との調査結果もあり、不眠症は昔からありきたりの症状で、以前は内科などでお手軽に睡眠導入剤を投与されて済まされて来ました。しかし、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は依存性や翌日の眠気・ふらつきなどの副作用も目立つので問題視され、近年では内科などの一般科ではベンゾジアゼピン睡眠薬の長期投与は出来ないことになり、事実上精神科専門医でしか処方が出来なくなっています。良い睡眠があっての翌日の良い心身のパフォーマンスがあり、鬱症状も不眠症から始まることが多いです。昔は内科小児科に家族で受診していた様に、夜よく眠れないことに悩む人は老若男女問わず気軽に精神科・心療内科を受診して欲しいと思っています。