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大夢(たいむ)

今日は、当院の額についてご紹介します。この額は、私が最初に豊田市在住の安藤豐邨先生にオーダーした刻字額です。安藤先生は日本の刻字分野で第一者です。

右側の字が大。人が両手両足を広げたでかい姿です。

左側の字が夢。首を右に90度傾けて貰うと夢という字が分かるかと思います。草冠はベッド、その上に寝転んでいるのが大きな目玉に長い睫毛の物の怪です。ベッドの上に伸びているのが足、長く跳ねて伸びているのが腕と手です。大昔、夢を見るということは奇妙な物の怪体験と考えられていました。睡眠中に目玉が左右にキョロキョロ動く夢か睡眠のレム睡眠は1953年に発見されました。それ以前は夢とは謎多きものでした。この字では夢を見る為に大事な器官である大きな目玉が印象的であります。躍動的に伸ばしている手は夢の別の意味である「将来の目標」を自らの手で掴めということを現しているようです。このように当院のアートにはメッセージ性も含まれており、何も気が付かれなくてもアートから発するエネルギーが皆様の病を癒す一助になると信じて掲げております。