自然 · 2020/11/26
紅葉の季節になって来ました。昨年の今頃は移転準備で忙しかったことを思い出します。 ビルの診療所から一戸建て診療所になり、樹木も植えなければということになり、まずは楓葉を要所に置くことになりました。南側の入り口はメタセコイアです。...
病気 · 2020/11/23
昔から我が国でも常用語となっている「腹が立つ」などの言葉でもわかる様に、腹は「肚」とも書かれ精神状態と消化器系との密接な関係は知られて来ました。英語でも「ガッツ」という内臓、はらわたを示す言葉は、精神的パワーを現す「肝っ玉・根性」という意味にも使われるようになり、ガッツポーズでも明らかな様に日本語にも取り込まれています。...
2020/11/16
料理人と医者は職業キャリアの変遷で類似点があると思っています。...
エッセイ · 2020/11/13
今日11月13日は前の勝川の山口メンタルクリニックの閉院記念日です。...
医療 · 2020/11/09
当院は受付と診察室の間に距離があり、今はたまに看護師さんに患者さんを呼び入れてもらうこともあるが、少し前までは全員私がお呼びして診察室に招き入れていた。待合室は受付を通り越してもう少し向こうにあるが、新患さんの場合、あらかじめ書いていただいた簡単な問診表をちらりと見た後で、遠くにおられるお顔を拝見すると瞬間的におおよその診断がつくことが多い。実際の診察はその確認作業になり予想が当たっていたか否かの確認作業になる。古来、望診といわれる経験知の一種である。 精神科診察ほど検査がなく診断がつけやすい科目はないが、医者によって主観が入り診断が違うことが多い。診断が簡単そうで難しい科目であると思う。 日々が経験知の集積の場でもあり、一人一人の方に真剣に向き合って行こうと思う。
医療 · 2020/11/09
令和2年版過労死白書が10月30日に厚労省から公表された。要点は以下の様である。 『平成27年4月から平成29年3月までに認定された精神障害事案のうち、自殺事案(自殺未遂を除く。)167件を抽出・分析 ・自殺事案を発病から死亡までの日数別にみると、「29日以下」が半数以上であった。...
アート · 2020/11/05
先日、箱根のポーラ美術館に行って来ました。日本有数の近代西洋絵画のコレクションを持つ同館は遠くてもわざわざ行く価値がある美術館であると思います。...
エッセイ · 2020/11/02
1年で一番診療日が長い10月が無事終わりました。おかげさまで9月以上に忙しく充実した月でした。...
エッセイ · 2020/10/26
鬱(うつ)とは滞りのこと。気の流れが滞ると血や水の流れも滞り体調不良になります。うつ病とまでは行かなくても、小さな鬱は誰にでも日常的によくあります。...
病気 · 2020/10/21
 漢方では奔豚気病(ほんとんきびょう)という面白い名前の病名があります。発作的に下腹部から胸や咽喉に衝き上げてくる激しい動悸が特徴的で、胸腹部を子豚が走り回る様な感覚があることから、昔からこのように呼ばれています。「奔」には古来「憤」と同じ用い方もあり、奔豚には「憤る豚」という意味もあるそうで「憤り、走る子豚」という意味になるでしょうか。  奔豚気病は今風に言えば、ストレス社会の現代病の典型である「パニック障害」です。パニック障害は細身で上品で見た目が綺麗な人が多いという印象があります。奔豚気のイメージで見ると、外見的にはおしとやかな女性も内面ではストレスを溜め込み、憤る子豚が身体の中を走りまわっていると思うと内と外とのアンバランスの表現が昔の人はユニークです。  漢方では昂ぶった気を下げる薬である苓桂甘棗湯(エキス剤では苓桂朮甘湯と甘麦大棗湯の合方)などが効くと言われています。西洋医学ではパニック障害の薬物療法はまずSSRIという抗うつ剤の服用とベンゾジアゼピン系安定剤の頓服使用ですが、これらの薬は副作用も多く最初から使いにくいです。まず最初は、副作用が少なくのみやすい漢方薬から試して行くのが当院のやり方です。 甘麦大棗湯の3成分は甘味料としても使われる甘草(カンゾウ)、小麦(ショウバク)、大きなナツメの大棗(タイソウ)と全て食品であり、それらのブレンドが精神安定に効くことを見つけた昔の人の知恵には驚きます。

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