2023/09/28
夜になると涼しいと感じる様になった今日この頃、秋に入ったと実感します。そろそろ裏の田んぼの収穫の日も近いかと思います。9月末で決算の節目を迎える会社が多いのも稲作文化の歴史とどこかで関係があるのかも知れません。
今、諸般の事情で抗うつ薬「トリプタノール」の流通量が激減している。同薬は日本で2番目に発売された三環系抗うつ薬であり60年以上の歴史を誇る。その後、四環系抗うつ薬、SSRI,SNRIなど新しい抗うつ剤が発売され、とっくに滅んでも良いくらいの古さであるが、いまだ不滅の価値を持ち生き残っている。特に痛みに対して有効であり、副作用も多い薬であるが、腹を括って思い切った量を使うと他の薬が届かない様な慢性疼痛に効くことがある。その薬が現在では需要と供給の関係から手に入りにくくなり、少なからずおられる根強いフアンの患者さんにご迷惑をかけている現状である。 最近、ふと私が気がついたのは、この薬の色は2剤型で色が違い鮮やかな水色と黄色の2色であり、それはちょうど「ウクライナの国旗」の色であるということである。今ウクライナもロシアに侵略されて苦境に陥っているが、反転攻勢転じようとしている所である。トリプタノールは、メーカーさんにとっては古すぎて製造しても儲からない薬であるが、は 社会貢献の観点から遮二無二に増産を頑張って頂き、他に代えがたい魅力がある薬剤の反転攻勢をお願いしたいと思います。
今朝の出勤時に、当院裏の小道に紫の芋根星朝顔の花が群生していました。昼過ぎには、もう花を閉じていました。
昨日、名古屋市博物館の水木しげるの妖怪 百鬼夜行展覧会の最終日に行ってきました。「塗り壁」は福岡県の言い伝えに登場する妖怪で夜道を歩いていると急に行く先が壁になり、どこへも行けなくなる妖怪です。水木さんも出征先のラバウルで同様の現象に遭遇したとのことです。メンタルの患者さんも何らかの壁にぶつかり先へ進まない鬱状態を経験しておられるかと思いますが、もしかしたらこの妖怪に取り憑かれているのかもしれません。どうか壁を突破する気力を甦らせてください。 私が一番気になった妖怪は「いそがし」という妖怪です。熊本県八代市の松井文庫が所蔵する妖怪絵巻「百鬼夜行絵巻」に描かれている日本の妖怪です。水木さんはこの妖怪を紹介した当時の1990年代に当時の日本人を「この妖怪が取り憑いている」と批判していましたが、現在の日本人も口を開けば皆「いそがしい」と言っているので、昔も今も全然変わっていないですね。私も取り憑かれているのかもしれません。働き過ぎは良くないと自戒しました。 ポストカードの売れ行きや、観客の人の反応から、妖怪の人気ナンバーワンは「アマビエ」の様でした。1846年5月に肥後の国の海上に光り輝いて現れ役人に対して「当年より6か年の間は諸国で豊作が続く。しかし、同時に疫病が流行するから、私の姿を描きうつして人々に早々に見せよ」と予言めいたことを告げ、海の中に帰って行った妖怪です。今の日本もコロナ禍以降株価も右肩上がりですが、コロナウイルス感染症はなかなか収束せずインフルエンザも流行ってきている状況で、予言の状況とよく似ている気もします。アマビエ人気は人々のコロナ終息への期待が現れていると思いました。
また、インフルエンザ予防接種の季節が来ました。本日、ワクチンが一括納入されましたので10月から接種開始の予定で準備します。もちろん、接種料金は地域最安値でご提供させて頂きます。
私の大好きな言葉の一つである。進路となる科を選ぶ時に、当時皆が行く内科や外科でなく、皆があまり行かなかった精神科を選んだのもこの精神が一つの理由である。...
当院の患者さんも気分の波の中で生きておられる方が多いですが、当院も週により患者さんが多い週と少ない週があり波の中で診療をしています。今週前半は先月のお盆休みの関係で再診の方も新患予約のお電話も少なく、今日に至っては新患ゼロの凪の日でした。さすがに、患者さんが少ないと私も寂しく感じ、スタッフも黙って座っているだけの時間も増え何となく間が悪い瞬間も生じます。やはりクリニックは患者さんが多く来られて賑わっているのが生きた姿であると実感します。 今日の様に時間がある時は、溜まっている診断書などの書類を書いたりもしていますが、物を想う秋の充電時間でもあります。いつも、たまにこの様な日があると、猛烈に忙しい日がやって来ます。明後日からまた気合を入れ直して頑張ります!
昨日9月9日は救急の日でした。精神科の場合は、どうしても科の特性上、一般救急とは別枠になります。夜間休日は医療機関が殆ど休みなので、愛知県が精神科病院協会に委託して、愛知県を3ブロックに分け毎晩交替性で当番病院が救急対応して下さいます。窓口は、愛知県精神科救急医療情報センター(052‐681‐9900)です。...
雲の形を見てあれこれ想像するのは楽しいものです。今日の昼間の雲は、首を立てて悠々と東の空へ飛んで行く、竜?の様な生き物に見えました。夜の雲は、墨で描かれた「カラスに追いかけられるネズミ」の様に見えました。
9月に入ってもまだ暑いですが、何となく秋が近づいた感じもします。9月は自分の生まれ月でもあり、仕事に邁進するのは勿論ですが、文化の秋・食欲の秋の方も満喫したいと思っております。 写真はクリニック周囲の自然から☟