医療 · 2025/04/29
 同じ鬱でも、鬱だけを呈する「単極型うつ病」の鬱と、鬱と躁が混じる「双極性障害(双極型のうつ病)」の鬱は専門医でも見分けにくいと言われています。最初、単極型か?と思われる人に抗うつ剤を投与しても治療が上手く進まない場合や患者さんの方から抗うつ剤が「合わない」と言われる場合に、抗うつ剤の投与を止めて気分安定薬のリーマスに処方変更すると野球のクリーンヒットの様に急に症状が良くなることをよく経験します。結果的に、その方は単極型ではなく双極型のうつ病の鬱状態であったと分かります。いわゆる「治療的診断」と言われるものである。同じ様に見えても両者は別物であり使う薬も違って来ます。  この違いは他科の先生で見分けが困難であり、鬱だからとのことで漫然と抗うつ剤が長期間投与されている方がなかなか良くならず当院へ回って来られることがよくありますが、結果的に他科で引っ張られることが回復が長引く要因の一つになっています。その違いを見抜く目を持つのが専門医なので、早めにメンタルクリニックを受診して下さる方が治りが早いと思います。
2025/04/25
 今年は何十年ぶりにNHKの朝の連続ドラマの「アンパン」と大河ドラマ「べらぼう」を録画して観ています。1回観だすと次が気になり続きを観たくなりますね。...
2025/04/25
暑くなり半袖の白衣で診察し、暖房器具を倉庫に収納して代わりに扇風機がそろそろ欲しい季節になりました。同時に当院から見える夕焼けが美しい季節になりましたので、今年も時々夕焼け写真をアップして行きたいと思います。
2025/04/23
長年精神科で診療をしていて今までは特に気が付きませんでしたが、令和の米騒動の報道もあり良く見てみると「精」の字には「米」と「生」が入っており、「気」の旧字にも「米」が入っているのは奥深いなぁと思います。やはり、生きて行く気を養うのは米を食べることが大事ですね。主食の米の安定供給や価格低下は政治の最重要課題であると思います。...
自然 · 2025/04/18
駐車場の山桜が散った後で選手交代かの様に、タイミング良くハナミズキが咲きました。 通院の際の行き帰りにお目に留めて頂けると幸いです。
エッセイ · 2025/04/18
 長年医者をやっていて余り医の字を意識していませんでしたが、最近ふと「医」の中に何故矢が含まれているのか?と思い白川静先生の本やネットで検索して私なりに考えてみました。...
アート · 2025/04/07
 週末、東京でヒルマ・アフ・クリント展を観て来ました。彼女は神智学に基づいて眼に見えない実在を探求して創作活動を行った画家です。以前は全く評価されていませんでしたが、最近になり時代の要請からか急速に評価が高まって来ています。...
自然 · 2025/04/03
 当院の患者さんで普段あまり外出しない人や比較的遠くから来られている人に「せっかく出て来られたので落合公園などに寄って帰られたら?」とお勧めしても、素直に応じる方は殆どいません。...
自然 · 2025/04/02
当院駐車場にある山桜が咲きました。たった一本ですが当院にとっては大事な桜です。今年も無事咲いてくれて嬉しいです。
アート · 2025/03/29
 ある患者さんとの会話の中で、「いつかは薬をのまなくても良くなる日がくるのでしょうか?」と問われて、私は「それは夢ですね」と答えました。患者さんにとって良くなってもうここには来る必要が無くなるのが治療においての夢であると思います。私にとっても治療達成の夢です。今は卒業シーズンですが、日常臨床に於いて治療卒業の方は少なからずいらっしゃいます。  話は変わりますが、診察室の前に二人掛けで待つ椅子があり診察前に座られる方が多い待合です。そこの壁には「大きな夢」が(仕)掛けてあります。それは「良くなりいつかはそこに座らなくても良くなる夢」プラス「その人にとって叶えたいことが叶う夢」です。  精神科治療の究極とは、患者と医者が良くなる夢を語り合うことだと思います。当院では額も治療装置として役立っています。

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