医療

医療 · 2022/08/06
精神科の治療は、病名はともかくとして不眠症にどう対処するかが勝負所である。デエビゴを始めとした最新の睡眠薬が一発で決まれば問題ないが、症状レベルがもっと重い人の不眠もあり必ずしも簡単には行きません。最近のルールでは睡眠薬は2剤までしか処方できず、それでも効かなければ抗うつ剤を足したりベンゾジアゼピン系安定剤を足したりしますが、それでも効かない場合は徐々に治療が迷走して行くことになります。悩みに悩んだ時にどうするか?私の場合は、60年以上前からある古いフェノチアジン系抗精神病薬を少量追加投与するとよく眠れる様になることを度々経験しています。  私が好きな薬の一つヒルナミンちゃんと「躁病やうつ病による不安・緊張」にも保険適応があります。ヒルナミンは5mg錠が薬価が1錠5.7円。普通は5mgを1錠処方しても強くて翌日残ってしまうので、砕いて10分の1錠以下の1回量で投与することが多いです。そうなると1回あたりの処方薬価は銭単位になります。3割負担や1割負担では、その薬の患者さん負担はいくらになるか?後発品メーカーが薬を売る気力も出ない程の究極の安い薬です。  私の30年以上の精神科臨床経験では、昔は良く使われていたけど今は殆ど名前を聞かない滅びて行った薬も多々ありますが、長い時間を経ても今に残っている薬にはやはり意味があります。その薬の存在意義を見抜き、使用量をさじ加減して上手く使いこなすことが治療上肝要なことであると思います。銭薬は仙薬(効き目が著しい薬)につながると思います。
医療 · 2022/06/18
 飲食店で予約しても実際に来られない人が一定の割合でいて、お店が被害を受けることが問題になっていますが、医療機関でも同様の事があります。新患の方でも予約のすっぽかしは時々あり痛い思いをしますが、再診の方では日常茶飯時です。...
医療 · 2022/06/01
薬1錠あたりの㎎数は薬によって違うのは当たり前ですが、外国から輸入されて入ってきた薬は日本人には1錠の量が多過ぎる場合があります。そこで、わざわざ錠剤を砕いて極少量にして投与するとちょうどよい場合があります。その1回量も人によって適量はまちまちです。そこで、患者さんと相談しながら「何分の一にしますか?」というの話が診察のメインになることがよくあります。加減を繰り返しながら段々と適量が決まり、人によっては1錠の50分の1/日の極少量が適量という人もいます。  昔から「医術」という言葉もありますが、精神科の臨床でも根本的な悩みの解決という難路にあえて挑まなくても、処方術による技術的な問題で症状が劇的に改善される方が沢山おられます。当院は、精神医学的には浅い治療かもしれませんが、困っている患者さんを医術により少しでも早く治すクリニックでありたいと思っております。
医療 · 2022/05/16
昨日は、縁あって某病院で約20年ぶりに精神科当直業務をやって来ました。尾張地区のかなり広いエリアをカバーした精神科救急当番業務であり、昼夜通しの勤務なので何も起こらなくてもいつ呼ばれるか?と思うと絶えず交感神経が緊張感している感じで気疲れします。夜中に呼ばれて何人か診察したので、今日は頭と身体がかなり疲れています。...
医療 · 2022/04/25
 精神科の治療の二本柱は薬の投薬と言葉による治療です。患者さんが多くて次の方が沢山待っておられると、どうしてもプレッシャーを感じて短時間での診察になりがちですが、短い時間の中でも常に「その人にとっての今のキーワードは何か?」ということを常に頭に入れて診察しております。...
医療 · 2022/04/02
 新年度の昨日4月1日に小牧に2軒のメンタルクリニックが同時開院された。既存のメンタルクリニックが飽和状態で、新患予約に数ヶ月かかっていた現況であり、当院まで小牧西部の人が「予約が取れない」と言って来られていたので、一気に受診枠が広がり喜ばしいことであると思いエールを送りたいと思います。...
医療 · 2022/03/31
 街では桜が咲き花の季節がやって来たが、メンタルクリニック医療の花は新患さんとの初診であると思う。長年新患さんを診ていると「パターンは色々だが、同じ日に偶然同じ様な年齢・性別、病気の方、同じような境遇の方、同じような悩みを抱えておられる方が来られて、結果的に同じようなお薬が出る様なことが時々起こる。「不思議な偶然性」を感じることがよくある。  ユングはシンクロニシティ(意味ある偶然の一致)と言う言葉を提唱し、「集合的無意識」という言葉も提唱した。我々の意識は別々に見えても根本的には深い所で交流しているという言葉である。  当面での治療を求める患者さんの症状レベルと当院が治療できる病気のレベにに無意識のうちに双方受診前から暗黙の了解みたいなものがあり、毎日毎日診療をしているうちに時々不思議な偶然の一致を見るということか?と私なりに思っています。初診での巡り合わせという「縁」を大事にこれからも真摯に診療をして行きたいです。  
医療 · 2022/03/21
 今年もまた3月下旬になり、多くの会社やお役所では新年度の人事異動の発表の時期であり一喜一憂の時期である。しばらくすると異動後の不適応で症状が出てメンタルクリニックを受診される方が多くなる、いわゆる五月病のシーズンがやって来る。...
医療 · 2022/03/21
生活改善薬とは、疾病の治療に為に使うのではなく、その人の生活上の不便や不具合を改善ることを目的とした薬のことである。発毛剤、避妊薬、禁煙補助剤、勃起不全治療薬などが含まれます。これらの薬は、保険適応がないので全額自己負担で薬を買う感覚となり、お値段が高くなりやすいので患者様の自己負担が大変です。...
医療 · 2022/01/04
昨年11月1日に、私の生まれ故郷でもある多治見に睡眠という新しい切り口で、新しいメンタルクリニックが出来たので、開院早々の時に訪問して来ました。...

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