エッセイ

エッセイ · 2020/06/26
精神科の診察では、同じ場所に同じ医者がいつも居ることが大事だと思います。大学病院では数年おきに主治医交替が当たり前ですし、インターネットに広告をよく出している様な大手のメンタルクリニックではたまにしか来ないパートの先生が多く、行くたびごとに医者が違うこともよくある様です。メンタルクリニックの良さはいつも変わらない安心感です。...
エッセイ · 2020/06/15
精神科の診療は、基本的に検査をせずに診断します。補助として血液検査や心理検査、画像診断、脳波検査をされる先生もおられるかと思いますが、あくまでも補助です。他で検査しても何も異常がなくメンタルクリニックに来られる方が多く、検査機器のない当院での診察は味覚以外の四感を総動員しての診断になります。問診・視診はオンラインでもある程度できるかもしれませんがリアリティに掛けると思います。その人が発する気というものがオンラインでは伝って来ないです。医療は科学だという時代に馬鹿馬鹿しいかもしれませんが、俗に元気や陰気などと表現される目に見えない気という物をその人から直接感じ取ることが精神科の診察では一番大事です。以上のような理由からオンラインでの診察は当院では出来ません。
エッセイ · 2020/06/14
④前回は「駅前のクリニックモール」で開業しました。駅前は交通の便が良いから開業場所としては良いと思っていましたが、やってみて結果は逆でした。当地では駅前でも車で来院される方が多く、車が駐車しにくい立体駐車場、そこから歩いて距離がある駅ビルはかえって不便でした。患者様への駐車券負担、職員の駐車場確保も大変であり、薬局もクリニックモールで医療機関が沢山あると、一つの薬局に患者様が集中してそこでの待ち時間が増えました。駅前は開業場所としてあまり良くないとの反省から、交通の便は悪いけど周囲の自然が豊かで駐車場が広くて停め易い「郊外型」クリニックに思い切って転換を計りました。 ➄「鉄筋のビル」から「木造の戸建て」へ。やはり、窓が開けれないコンクリートのビルは換気システムがあるとはいえ、何となく息苦しさがあり窮屈です。やはり、窓が開けれて自然の風が入る建物は過ごし易く働くほうも楽ですし、自然災害の時にも直ぐに外に出られる平屋の安心感は大きいです。 以上、前回の開業の反省から改善した面もありますが、この間の変化は、まさに1ジェネレーション違う「時代の変化」が背景にあると実感しました。
エッセイ · 2020/06/14
今回移転することになり、新規に2回開業した様な気がしております。13年前の時と今回を比較してみたいと思います。...
エッセイ · 2020/06/14
医者になった時に義兄にお祝いで買ってもらった古い聴診器。日赤での研修医の時の救急外来勤務などの激しい勤務を共にしてくれた思い出の品です。ローテート研修が終わって専門科目を選ぶ時には、内科と外科がメジャーと呼ばれ一段上の科でその他の科はマイナーと呼ばれていました。亡くなった母からは、当時「聴診器を使う科を選んで」と言われましたが、あえて自分の意思を通して精神科という聴診器を使わない科を選びました。あれから30年以上経過し時代も変わりましたが、我が道を行くで選んだ科に間違いはなかったと確信しています。その後、聴診器はだんだん使わなくなり、それでも患者さんの血圧を測る時くらいには使っていましたが、時代の変化で水銀柱の血圧計は使わなくなり、家電製品の血圧計で事足りる様になり、聴診器はいよいよ使わなくなりました。最近、遠方の医学部で学ぶ息子が「実習で聴診器が要る様になった」とのことで、この度私の古い聴診器は手元から旅立って行きました。 先のことで気が遠くなりそうですが、いずれ息子に医院のバトンを渡す時まで、山口メンタルの看板を背負って頑張りたいと思います。
エッセイ · 2020/06/11
本日の休日、19年ぶりに古巣である愛知県精神医療センターを訪問してきました。建物は全てが新しくなっており、懐かしさはあまり感じませんでしたが、素敵な病院になっていました。職員さんも昔とは殆ど入れ替わってましたが、懐かしい顔に何人かお会いすることが出来ました。ここで、精神の病について多くを学ぶことが出来た私にとって思い出深い病院、それが旧愛知県立城山病院です。
エッセイ · 2020/06/07
河井寛次郎の伝記本を読んだ。情の人河井の完全燃焼の人生に感動した。精神科医として、患者さんには、苦の多い人生の中で「人生はyesだ」とのメッセージを伝えたいと思った。
エッセイ · 2020/06/03
おかげさまで、6月3日で移転後半年を迎えることが出来ました。開院の時に頂いた玄関の胡蝶蘭は今も元気に咲いて皆様を迎えています。