アート

アート · 2021/10/18
 岐阜県美術館で開催中の「ミレーから印象派への流れ」展を観に行ってきました。ジャン=フランソワ・ミレーはノルマンディー地方のシェルブール近くの出身ですが、ミレーの若い頃の貴重な絵が郷里のトマ=アンリ美術館から来ていました。他の出品作の属する他の3館もフランスやイギリスの地方の普段は観られない様な美術館で貴重な機会ですが、10月21日で日本の巡回展を終えて本国に戻って行きます。  ミレーは画家を目指してパリに出ますが芽が出ず郷里に戻り、肖像画家になりますがそこでもシェルブール市とのトラブルもあり挫折の日々。結婚して妻を連れてパリに戻りますが、2年後に妻を亡くすなど不遇の前半生でした。一旦郷里に戻った後で再度パリに戻り、その後パリ近くのバルビゾン村に仲間と行きました。仲間が風景画を描く中でミレーだけは、風景の中の農民の姿をヒューマニズムの観点から農民画を描きました。今までありそうでなかった農民の生活に真摯に向き合った独自の絵は、革新性があり徐々に評価され後に世界の大美術館がこぞって作品を持つ程の巨匠になり、ゴッホを始め後世の画家に多大なる影響を与えました。  精神科医の癖で、絵を観る時も背景にある画家の人生を観てしまいますが、ミレーのめげない生き方や人がやらないことを批判されても貫く生き方に学ぶものがありました。我々も色々あっても挫けず前を向いて生きて行きたいですね。
アート · 2021/09/26
移転後、毎日のように窓から鳥を見る様になり、鳥への愛着も湧いてきた今日この頃、動物彫刻の展覧会「フランソワ・ポンポン展」に名古屋市美術館に観に行って来ました。日本初の回顧展です。...
アート · 2021/09/22
美浜の杉本美術館に初めて行ってきました。来月へ閉館するので最終展です。なぜ、今まで行かなかったのか?と思うほど予想以上に素晴らしい所でした。作品自体の素晴らしさはもちろんですが、所々にステンドグラスを用いた内装、休憩室から海が見える立地の素晴らしさにも感心しました。杉本健吉画伯が吉川英治の小説「新・平家物語」や「私本太平記」で担当した挿絵原画の展示もありましたが、それは素晴らしい上手さであり、大作である二つの本が読むことに挑戦したくなりました。  交通の便の悪さ、個人の名前を冠した美術館なので、他の作家の企画がやりにくく展覧会の幅が狭まってしまう特有の問題や、コロナ禍による運営主体の名鉄の体力低下などの問題が閉館の背景にありかと思われます。あんな立派な建物と寄贈された多数の作品を今後どうするのか?など頭の痛い問題もあるかと思います。名古屋ボストン美術館の例でも分かる様に、一度閉館したら、もう再開はありません。文化の象徴である美術館もそうですが、食文化の反映である飲食店を我々が利用することにより守って行くという気持ちが大事だと思いました。
アート · 2021/09/20
先日、半田市にある「かみや美術館」を初めて訪れました。すでに亡くなられた弁護士で美術コレクターでもあった神谷幸之氏の収集品を展示する個人美術館であります。北川民次の多数の作品を始め質の高いコレクションで知られていますが、夭折の天才画家、村山槐多が22歳で亡くなる直前に描いた「風景・松」という展覧会にも出てくる程の貴重な作品がここにあったのか!と驚きました。  こじんまりした個人美術館ならでは、学芸員さんが1対1で熱心に一点一点作品説明をして下さり、我々が作品を観ている合間にも学芸員さんは床に体操座りで作品を観ておられ、普段見慣れているはずの作品ですが、あらためて感嘆しておられる姿を見て芸術に対するピュアな感動を持っておられるのだと感心しました。赤瀬川源平著「個人美術館の愉しみ」にも登場する程の、キラリと光る美術館です。これからも時々行きたくなりました。
アート · 2021/09/16
愛知県美術館で開催されている「ジブリの大博覧会」に行ってきました。展示のおしまいの方の「ネコバスアトリエ」では、動物の「ネコ」と乗り物の「バス」という全く関係ない物を合体させてしまうという奇抜な「アイデア」の面白さはもちろんですが、このコーナー自体が、ジブリの展示に一見して全く関係ない愛知県美術館の収蔵品をくっつけて展示した、学芸員さん曰く「謎のコーナー」になっていました。ネコバスを一例にして、世の中に既にあるものを組み合わせて何か新しい物が出来るのではないか?という刺激を受けました。 私も常日頃から、副作用の少ない漢方薬エキス剤と即効性のある西洋薬を組み合わせて治療していますが、これが簡単に出来るのは日本ならではであり、将来世界にも広がって欲しい治療法だと思っています。コロナ対策でも、すでにある他の病気の治療薬を上手く組み合わせて何とかなるのではないか?などと勝手に思った次第です。  他の展示では、飛行機の発明などの例でもわかる様に「新しいアイデア」や「知恵」が世の中を変えて行くということを学びました。 「ジブリの幻燈楼」、「王蟲の世界」、「空飛ぶ巨大な船の模型」はこの展覧会の3大見どころです。この展覧会を担当した学芸員さんの話では、これらの大きな物はジブリパークには収蔵場所がなく展覧会終了後の収蔵先が全く未定であるとのことで、もしかしたらもう見れないかもしれません。展覧会の会期は9月23日までですのでお見逃しなく。
アート · 2021/09/08
9月5日に名古屋市美術館へ「グランマ・モーゼス展、素敵な百年人生」を観に行って来ました。無名の農婦だったモーゼスは70代で我流で絵を描き始め、80歳の時にニューヨークで初個展を開き、以後101歳で亡くなるまで絵を描き続けてアメリカの国民的画家にまでなった人です。身近な自然や、人々が素朴な生活を生き生きと送る姿を描いた絵には不思議な安心感があります。  私が一番感心したのは、モーゼスの人生の歩み方です。人生の晩年とも言うべき年齢から好きなことに熱中して、生涯やり抜き結果的に大きな花を咲かせました。  「人生は自分で作りあげるもの、これまでも これからも 」というモーゼスの言葉には含蓄があります。  年だからと言ってやる前から諦めてしまうのではなく、年齢に関係なく何事にもチャレンジして行くことが気持ちが大事なんだなぁと、これからを生きるヒントを貰って帰って来ました。
アート · 2021/06/22
先日、日帰りで奈良へ「聖徳太子と法隆寺展」を観に行ってきました。...
アート · 2021/05/23
緑の季節に合わせた当院特製の新作ステンドグラスのランプをニッチに置きました。
アート · 2021/04/19
毎回、一人の芸術家をテーマに高北館長がウイットに富んだ話術でアートの世界を語る清洲市はるひ美術館のアートトークが4月17日で記念すべき第百回を迎えました。「グラフィックから、都市、環境、アートへ、高北幸也の多重構造」と題して、自らの人生と作品を語るいつもとは違った感慨深い特別な回となりました。国内外の美術館で展覧会をされたり教科書にも作品が載る程のアーティストであり、教育者としては名古屋造形大学学長までされた世間的には立派な方であるが、一旦話し始めると「軽妙洒脱の喋り」とはまさしく高北館長のこと、面白おかしく1時間15分があっという間のアートトークでした。  グラフィックでは名古屋市地下鉄のサイン計画が大きなお仕事です。ロゴマークも沢山手掛けられ、春日井では文化フォーラム春日井、水徳さんなどのロゴマークが目につきますが、当院のロゴマークもカラー写真でテキストに載せて頂くサプライズがあり、皆さんの前で持ち上げても貰い良い気分で帰って来ました。
アート · 2021/04/08
1日の診察の疲れが出てきた夕方、ふと西の廊下を見るとステンドグラスの後ろに夕陽が見えてハート・マークに見えます。ほっと一息ついて、今からもうひと頑張りしようと思える時です。

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